Nothing is permanent.

事業売却、離婚を経て、小さな自分と向き合いながら旅に出てます。

寂しいフエの夜。

 

昨日、ダナンを出発してフエに到着。

 

まずは街をぷらぷらとお散歩。

 

いつもなら隣にHoaiがいるけど今日からはまた1人。

 

 

少し寂しさがこみ上げてくる。

 

私は本来、強い人間だと思っていた。

 

1人の時間も大好きだし、

 

人よりも悲しみや辛さに耐えやすいタイプだと信じていた。

 

「大したことじゃない」

 

そう自分を勇気づけて。

 

 

 

小学校の頃、短い期間だったけど

 

いじめられたことがあって

 

いつも遊んでいた友達たちから

 

「あんたのこんなところが最低、大っ嫌い」

 

とダメだしの手紙を何通ももらったこと、

 

グループに分かれる時、私だけどこにも入れなくて

 

ポツンと教室にいたこと。

 

みんなが私を無視する一人ぼっちの休み時間。

 

「大丈夫、大したことじゃない」

 

そう思って日々を過ごした。

 

だけど本来、誰とでもすぐ仲良くなってしまう

 

人好きな私は

 

本当はこの出来事に

 

とっても傷ついていたし、

 

悲しさとみじめさで心はいっぱいだった。

 

 

 

ちゃんとあの時の悲しさが消化されてないのか

 

時々、一人ぼっちになった時にその時を思い出して

 

きゅーっと胸が苦しくなる。

 

昨日もそんな夜だった。

 

そしてふと、気がついた。

 

小学校の頃のたった2ヶ月ほどの

 

この出来事をずっと引きずってる私は

 

全然、強くなんかないじゃないか。

 

寂しさも悲しさもたくさん持っているし、

 

Hoaiと離れてたった5時間で寂しくなってしまう

 

めんどくさいほどの寂しがり屋だ。

 

そう気づいたら急におかしくなってきて、

 

一人で街を歩きながら笑った。

 

ニヤニヤしながら歩いている私は

 

周りから見たら、ちょっと気持ち悪かろう。笑

 

そしてひとしきりニヤニヤしたあと、

 

「寂しいねーー」「悲しいねーーー」

 

と大きな声で言って、ダッシュで宿に帰った。

 

また少し「私」が好きになれた気がする。

 

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飛び立つ前はしゃがむのだ。

 

ベトナムの食べものに秘められているもの

ベトナムはとにかく美味しいものが多い。

 

辛いもの、甘いもの、酸っぱいもの・・・・

 

なんでも調和して美味しくしちゃう。

 

今日の朝ごはんはCom ga

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ベトナムママと一緒に作ったQuang noodle
(私の一番のお気に入り。ほんと美味しすぎる)

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露天のカスタードパン

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甘辛さがいい感じのCao Lau

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おやつはアボカドパフェ 

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ダナン名物のBanh bot loc

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若い女性に大人気 Oc buou

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クセになる美味しさドリアンのChe

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高架下のベトナムコーヒー

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そして美味しいベトナムフードを支えているのは

 

元気でパワフルなベトナム女性たち。

 

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とにかくよく働き、よく喋り、よく笑う。

 

「なに人?」「結婚はしてるの?」「これ、食べたことある?」

 

隣の店の奥さんまで集まってきて

 

みんなで私を見ながらあーだこーだと話を始める。

 

 

 

 

 

私は6年間、オーガニックショップを経営していた。

 

野菜、加工品、調味料、日用品・・・・

 

小さいお店だったからこそ

 

私はよくスタッフに「お客さんがお店に入ってきた時より、

 

1℃でも心の体温が上がって帰ってもらおう。

 

「あぁ、このお店に寄ってなんだか心がほっこりしたな」

 

「なんだか楽しかったな」

 

そう思ってもらえる接客、お店作りをしていこうね。」とよく言っていた。

 

私たちの身体を作る「食べもの」

 

人はもちろんその食べ物の栄養や

 

カロリーを吸収して身体を作っているのだけど、

 

私は生産者、販売している人、作っている人など

 

その食べ物に携わる人たちの「想い」や「パワー」も

 

こっそり食べものの中に入って

 

私たちの身体を作る一部になっているのではないかと

 

本気で思ってる。

 

 

ベトナム女性のパワフルさも底抜けの明るさも

 

きっと私の身体の一部になって今日の私の心臓を動かしている。

 

そう思うとなんだか世界を味方につけてるような

 

そんな心強さを感じて嬉しくなる。

 

 

 

 

 

満月とランブータン

ベトナム・ダナンでは

 

友人Hoaiのアパートに転がり込んでいる。

 

Hoaiは同い年の33歳。穏やかで物静かだけど

 

いつも強い意思を内側に秘めている目が

 

私はとても好き。

 

きらびやかなネオンをひやかしながら

 

バイクで街を散策して、

 

市場では「シミに効く」というジンジャーパックを

 

一緒に吟味し(そして購入)

 

そして海でランブータンを食べながら

 

これからの夢やパートナーシップについて語りあった。

 

Hoaiは表情が表にあまり出ない人で

 

私が笑いかけるとHoaiは私に合わせて一生懸命、

 

笑おうとしているんだけど、

 

目はそのまま、口元も片方だけが釣りあがってしまい、

 

逆に怖い微笑みになってしまう(笑)

 

そんなHoaiを見て、私は自分の母親を思い出した。

 

 

私の母親は私が生まれる前から病気を患っていて

 

ずっと入退院を繰り返し、そして私が11歳の時に亡くなった。

 

母親は言葉も少なく、

 

表情を全く表に出さず、いつも不機嫌そうな顔をしていて、

 

私が冗談を言ってもお手伝いを頑張っても

 

母は全く笑ってくれなかった。

 

いつも何を考えているか分からない、そんな母親だった。

 

 

 

だからか分からないけど私は人が喜んでくれること、

 

笑ってくれることを必要以上に頑張ってしまうクセがある。

 

「私が笑わせなきゃ、私が喜ばせなきゃ・・・」

 

そんな風に勝手に思って

 

いつも以上にオーバーアクションをしたり、

 

満面の笑みを作ったりしてしまう。

 

私のさもしいクセだ。

 

 

 

そんなことを考えていたら

 

目の前の雲が急にキラキラ光りだして、

 

どんどん雲がさけてまんまるで大きな満月が出てきた。

 

Hoaiは「きれいー!!!」「すごい!!」と

 

足をパタパタと上下に振って、

 

顔をくちゃくちゃにして喜び、満面の笑みで私を見た。

 

こんなにも無邪気に微笑み、喜んでいるHoaiを見るのは初めてで

 

私は驚きつつも、無性に嬉しくなって

 

一緒になって足をバタつかせた。

 

一緒にこの瞬間を喜ばないともったいない。

 

 

そうだよね。

 

笑顔は作るものではないし、

 

ましてや誰かが意図して作り出せるものではない。

 

私が欲しいのは「笑顔」という目に見える「表現」ではなくて

 

一緒に気持ちを共有できるこの瞬間だった。

 

笑顔を通して、同じ喜びを感じて分かりあいたいのだ。

 

そして母親ともそんな風に分かりあいたかった。

 

 

 

 

まんまるのお月様を2人で見ながら

 

またランブータンを食べて微笑みあった。

 

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離婚して世界一周。

2017年8月私は離婚に同意した。

 

2回目の結婚はたった1年10ヶ月の短い結婚生活だった。

 

「この関係性はもう破綻していると思う」夫はそう言いながら泣いた。

 

付き合うことを決めたときも夫は泣いていたな・・・。

 

そういえば今月は付き合って6年目記念日だよ。

 

泣いている夫を見ながらそんなことを思った。

 

いつもなら賑やかにお祝いをする8月。

 

 だけど私たちは日々を重ねないことを選び、

 

8月は特別な月ではなくなった。

 

 

 ・・・・・・・・・

 

私は2010年にオーガニックショップとキッチンスタジオの経営を始め

 

2017年1月、地元企業にオーナー権を売却し、

 

4月から世界一周の旅に出た。

 

なぜこの時期なのかというと

 

1回目の結婚で授かった一人娘は今年13歳になり

 

娘も4月から山村留学をしに親元を離れて長野へ移住が決まったからだ。

 

私の旅はアフリカ、モザンビークから始まり、

マラウイタンザニア、エジプト、モロッコ

スペイン、イタリア、フランス、ギリシャ、UK、

ベルギー、オランダ、オーストリアアイスランド

ノルウェーエストニアラトビアリトアニア

ポーランドチェコ、ドイツ・・・

 

アフリカ・ヨーロッパ大陸を周ってきて、日本に一度戻り、

 

離婚に同意した後、10月現在、アジア・中東の旅に出たところです。

 

このブログでは今まで生きてきた33年間の棚卸しをしながら

 

旅と出来事を重ね合わせて綴っていきたいなと思っています。

 

弱くて、どうしようもない「私」と向き合うために

 

そして、そんな自分を愛おしいと思えるように。

 

さて、本日ベトナム・ダナンに到着しました。

 

大好きなバインミーサンド。ワクワク。

 

 

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