Nothing is permanent.

事業売却、離婚を経て、小さな自分と向き合いながら旅に出てます。

私が世界一周を始めた理由

私はこの4月から世界一周を

 

アフリカ、モザンビークから始めた。

 

娘の山村留学が決まり、親元を離れることになったこと、

 

事業売却をしてビジネスが一区切りついたこと、

 

それによって資金を調達できたことが

 

この時期に行けるきっかけを作ってくれた。

 

 

わたしが世界を周りたい理由は3つある。

 

 

 

1、人生は一度きり、後悔をしない生き方をしたい。

 

生きている間に様々なことを見て、

 

感じて、経験して、思いっきり楽しみたい。

 

 

 

 

2、様々な国の文化、思想、家族を見てみたい。

 

人々は何を大切にして、何を信じ、誰を愛し、

 

どんなことに喜びを感じるのか。

 

人とはなんだろうか、

 

文化とは思想とはどんなところから生まれるのか。

 

これを実際の人々の生活の中で見て感じたい。

 

 

そして3つ目は

 

世界の様々な問題に対する支援の仕方をこの目で見て、

双方が良い形でまわる支援の仕方を考えていきたい。

そして、

どの国の子供達も、なににも虐げられず、

その子らしく人生を謳歌できる世界を作る手助けがしたい。

 

 

 

 

「世界を見ること、そして世界のために何かをすること」

は私の中学生の頃からの夢だった。

 

 

 

私が中学校1年生の時、

 

国語の時間に先生が1冊の本を持ってきた。

 

「えー、今日は紹介したい本があります。

 

黒柳徹子さんの

 

トットちゃんとトットちゃんたち」です。

 

知ってる人いるかな~??

 

この本は、ユニセフの親善大使として

 

途上国を周られた

黒柳さんの体験をまとめた本です。

 

前の人から回すから少し見て、次の人に渡してくださいー」

 

私は回って来た本をパラパラとめくって

 

1枚のアフリカの赤ちゃんの写真が目に止まった。

 

手足はガリガリでお腹だけが異様に膨らんでいる。

 

頭も顔も骨が浮かび上がっているほど

 

肉がなく、大きな眼だけが私をじっと見ていた。

 

胸に迫ってくる苦しさと共に、怒り、悲しみ・・・

 

色々な感情が一気に私の心を駆け巡った。

 

「世界にはこんなにも不平等で、

 

今この瞬間にも虐げられている人がいるのか

 

わたしがこの人たちにできることは何があるだろうか。

 

同じ人間だもの。助けたい、一緒に生きていきたい。」

 

強く、強く思ったあの日。

 

 

それから20年間、

 

私は途上国の問題や支援について様々な文献や

 

書物、映画などで追っていた。

 

 

カースト制度の中で生きながら焼かれる女性達、

 

児童労働、児童買春問題、

 

アフリカの貧困と暴力、

 

難民、紛争の中で生きる人々・・・

 

 

 

そして、追えば追うほどに

 

その問題の複雑さと根っこの深さと

 

途上国の人に先進国の私たちがしている支援そのものの

 

難しさと影の部分を感じることも多くなった。

 

 

 

支援する者、される者に分かれることで

すでにそこから問題は始まっているのではないだろうか。

 

 

元々、先進国が自分たちで種をまいて、

それを正義の名のもとに刈り取っているだけではないか・・・

 

人はそもそも人の役になんて立てるのだろうか?

 

 

色々な疑問とともにだんだん、

 

自分が支援者にもその国にも

しっかり良い形で支援することなんて

できることがあるのだろうか。

 

 

という不安もたくさん感じた。

 

だからこそ、もう書物の中だけではなく、

 

一度この目で実際の支援や問題を見て、

 

考えたいと思うようになり、

 

今回の旅の一つのテーマに決めた。

 

行ける場所も限られているし、

 

たった何日間や

 

一週間そこらで見えるものなんて

 

たかが知れていると思うし、

 

わからないことも多く、

 

受け取ることも全てできる器では

 

ないことも分かっているけど

 

だけど私はひとまず動いて、見て、体感することをしたい。

 

 

 

1、2番目の世界を周る理由も

 

同じくらい大切だから

 

息抜きもたくさん入れつつ、

 

真面目になりすぎず、

 

大きく息を吸って吐いて

 

世界を見ていきたいと思う。

 

自分との向き合いも変わらず続けながら。

 

 

 

人生って素晴らしい。

 

そして楽しいね。

 

こうやって世界を周ることが出来ているのは

 

支えてくれる家族、友人がいてくれているから・・・。

 

いつも寝る前にみんなの顔を思い浮かべては

 

ありがとうと幸せを願っています。

 

では今日もいってきます。

 

 

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 色々な国での陸移動が大好き。

過酷でも何時間でも乗ってられる。