Nothing is permanent.

事業売却、離婚を経て、小さな自分と向き合いながら旅に出てます。

おっさんだけが思い出。

ベトナム最後の王朝の都が置かれた街「フエ」

 

世界遺産阮朝王宮や旧市街など歴史を感じられる素敵な場所。

 

だけどフエ滞在の2日、私は地元の食堂に入り浸り、

 

ほんの少し行けば世界遺産の立派な建物があるというのに

 

私はおっさん達との会話だけを楽しんだ。

 

 

 

元々、建築や観光名所と呼ばれるところに興味が薄い私なのに

 

「せっかくここまで来たんだし、

 

有名だし、みんな素晴らしいって言ってるし・・・」と

 

そんな思いだけで

 

見に行っていたヨーロッパ各国。

 

けどやっぱり全然楽しめなくて悶々としていた。

 

なんで「せっかくここまで来たんだし・・・」という考えが

 

私から消えないのか少し考えてみたんだけど

 

多分、とても不安なんだと思う。



私は自分に自信があまりない。

 

だから

 

自分で決めることよりも、他人からのお墨付きのものを

 

信じていたいんだとと思う。

 

その方が安心で、楽だから。

 

もちろん、経営をしている時は

 

どんどん自分で決めて行動していた。

 

だけど「経営者」の着ぐるみを脱いだ

 

一人の人間になると私はとても弱く、脆い。

 

 

だからこそ、今回のアジア・中東のpart2の旅は

 

「本当に私がときめく事だけをして、

 

見たいと本気で思うものだけ見て、

 

それだけに心と体を使おう。」と決めた。

 

「死ぬまでに見たい絶景」も

 

「外せない観光スポット」も

 

「私は心からこれを求めているのか?」

 

ちゃんと自分の心に聞いてから動きたいと思っている。

 

それが周りから見たら「もったいない」旅行の仕方だとしても。

 

私は私のために旅をしているのだ。

 

 その決断は私にとって、

 

とても怖くて勇気のいる選択。

 

だけど私は私をもっと信頼できるようになりたい。

 

 

 

ということで地元の食堂に入り浸っていたら

 

おっさんたちの酒盛りに誘われ、

 

めちゃくちゃ楽しい夜を2日間過ごすことができた。

 

 私のベトナム語は「ありがとう」と「こんにちは」しか言えず

 

おっさん達も1人だけほんの少し英語で会話ができる人がいたけど

 

ほとんど私たちの会話は身振りと手振りだけで成立した。

 

不思議だけど伝えようとする気持ちと

 

聞きたい気持ちが合わされば会話はできてしまうもの。

 

 

1日目はおっさん達とウオッカ飲みながら

 

地元料理の話とおっさん達の友情話で盛り上がり、

 

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2日目も同じメンバーでカラオケに行って

 

曲に合わせてダンスを踊り、

 

「あなた」や「川の流れに身をまかせ」など

 

日本の歌を一緒に歌った。

ベトナムでは日本の古い歌を知っている人がとても多い)

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私のフエの街の思い出はこのおっさん達だけ。

 

立派な世界遺産も、美しい旧市街も

 

私は見ていない。

 

ただ、面倒見が良くて、優しさに溢れたおっさん達が

 

私の楽しくて幸せなフエの旅行だ。