Nothing is permanent.

事業売却、離婚を経て、小さな自分と向き合いながら旅に出てます。

満月とランブータン

ベトナム・ダナンでは

 

友人Hoaiのアパートに転がり込んでいる。

 

Hoaiは同い年の33歳。穏やかで物静かだけど

 

いつも強い意思を内側に秘めている目が

 

私はとても好き。

 

きらびやかなネオンをひやかしながら

 

バイクで街を散策して、

 

市場では「シミに効く」というジンジャーパックを

 

一緒に吟味し(そして購入)

 

そして海でランブータンを食べながら

 

これからの夢やパートナーシップについて語りあった。

 

Hoaiは表情が表にあまり出ない人で

 

私が笑いかけるとHoaiは私に合わせて一生懸命、

 

笑おうとしているんだけど、

 

目はそのまま、口元も片方だけが釣りあがってしまい、

 

逆に怖い微笑みになってしまう(笑)

 

そんなHoaiを見て、私は自分の母親を思い出した。

 

 

私の母親は私が生まれる前から病気を患っていて

 

ずっと入退院を繰り返し、そして私が11歳の時に亡くなった。

 

母親は言葉も少なく、

 

表情を全く表に出さず、いつも不機嫌そうな顔をしていて、

 

私が冗談を言ってもお手伝いを頑張っても

 

母は全く笑ってくれなかった。

 

いつも何を考えているか分からない、そんな母親だった。

 

 

 

だからか分からないけど私は人が喜んでくれること、

 

笑ってくれることを必要以上に頑張ってしまうクセがある。

 

「私が笑わせなきゃ、私が喜ばせなきゃ・・・」

 

そんな風に勝手に思って

 

いつも以上にオーバーアクションをしたり、

 

満面の笑みを作ったりしてしまう。

 

私のさもしいクセだ。

 

 

 

そんなことを考えていたら

 

目の前の雲が急にキラキラ光りだして、

 

どんどん雲がさけてまんまるで大きな満月が出てきた。

 

Hoaiは「きれいー!!!」「すごい!!」と

 

足をパタパタと上下に振って、

 

顔をくちゃくちゃにして喜び、満面の笑みで私を見た。

 

こんなにも無邪気に微笑み、喜んでいるHoaiを見るのは初めてで

 

私は驚きつつも、無性に嬉しくなって

 

一緒になって足をバタつかせた。

 

一緒にこの瞬間を喜ばないともったいない。

 

 

そうだよね。

 

笑顔は作るものではないし、

 

ましてや誰かが意図して作り出せるものではない。

 

私が欲しいのは「笑顔」という目に見える「表現」ではなくて

 

一緒に気持ちを共有できるこの瞬間だった。

 

笑顔を通して、同じ喜びを感じて分かりあいたいのだ。

 

そして母親ともそんな風に分かりあいたかった。

 

 

 

 

まんまるのお月様を2人で見ながら

 

またランブータンを食べて微笑みあった。

 

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